眼からの情報は、人間が得られる外部情報の約70%を担っているとされています。
そのため、視覚の質(Quality of Vision: QOV)を保つことは、より良いQuality of Life(QOL)のために、とても大切といえます。医学の進歩によって白内障は比較的安全に手術ができるようになりました。
その一方で、まだまだ治療が困難な病気や、予防や早期発見が欠かせない病気がたくさんあります。当科では最新の医療器機も導入し、眼科の幅広い疾患にたいして、高い水準の医療レベルを確保しながら、南丹地域の中核病院の眼科として皆様のニーズにあった医療を目指しております。
我々は、皆様がより快適な眼の状態を保ちながら生活していけるお手伝いをできればと考えています。

主な診療内容

  • 糖尿病網膜症

    糖尿病を長期間患っていると網膜症を発症される方がおられます。 網膜症になっても自覚のないままに進行するのがこの病気の怖いところです。そのため糖尿病を患っている方は自覚症状がなくても定期的な眼科受診が必要です。治療としては、レーザー治療やステロイドの注射、硝子体手術を行うことがあります。

  • 白内障

    人の目は、よくカメラに例えられますが、レンズに相当するのが水晶体です。加齢などが原因で水晶体が濁ってくることがあり、これが、「白内障」です。主な症状は、「目がかすむ」「まぶしく感じる」などです。治療は、水晶体の濁りを取りのぞき、代わりに眼内レンズを挿入する手術です。手術は、局所麻酔で、通常の場合では手術時間は20分程度です。

  • 緑内障

    緑内障とは眼圧(目の固さ)や血流不足などで、視神経線維が障害をうけ、結果的に視野が欠損する病気です。40歳以上の日本人の実に5%以上が緑内障に罹患していると推定されています。治療には眼圧下降作用のある点眼薬を継続して点眼することが大切で、点眼薬での治療の効果が不十分な場合には手術を行います。

  • 加齢黄斑変性

    高齢者人口の増加、生活習慣の欧米化により近年日本において増加している病気です。光を感じる網膜のもっとも重要な中心部である黄斑部に、異常な血管(新生血管)が生えたり、細胞が萎縮したりします。この疾患にかかると、見たい部分がゆがんだり黒くなって見えたりします。最近では血管の成長を活発化させる因子の働きを抑える薬剤を眼内に注射する抗血管新生療法が開発され、当院でも積極的に行っています。

実績・特徴

最新式の眼科用顕微鏡や手術システムを取り揃えており、年間500〜600件の手術実績があります。 白内障手術、緑内障手術、斜視手術等の幅広い手術に対応しています。専門性の高い網膜硝子体手術や眼形成手術は、エキスパートの医師を招聘しています。

また、抗血管新生薬の硝子体注射も積極的に行っており、年間230件に登ります。

スタッフ紹介

伴 由利子(ばん ゆりこ)

役職 眼科部長
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(昭和63年)
専門 角膜疾患、白内障、緑内障、小児眼科、眼の細胞生物学
資格 医学博士、日本眼科学会指導医、日本眼科学会専門医 京都府立医科大学臨床教授

多田 香織(ただ かおり)

役職 眼科部長
主な経歴 兵庫医科大学(平成19年卒)
専門 眼科一般、白内障、緑内障
資格 日本眼科学会専門医

髙原 彩加(たかはら あやか)

役職 眼科医員
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(平成27年)
専門 眼科一般、白内障
資格 日本眼科学会専門医

福井 歩美(ふくい あゆみ)

役職 眼科医員
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(平成28年)
専門 眼科一般、白内障、網膜・硝子体
資格 日本眼科学会専門医、視覚障害者用補装具適合判定医師研修会終了者
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