放射線科

放射線部門は診療部放射線科と放射線技術科で構成されています。
24時間体制で救急医療にも対応できるよう備えております。私たちは患者さんにいつでも安心して最善の検査や治療を受けていただけるよう努めています。

診療部門

放射線診断専門医および京都府立医科大学からの非常勤医師が診療を担当しております。放射線診療部門は大きくわけて画像診断部門と放射線治療部門から構成されています。
画像診断部門は、CTやMRI、核医学検査などを用いて病気の詳細な評価や診断を行い、早期の適切な治療につながるよう、依頼科の先生方と協力して診療を行っています。また、血管内治療(カテーテル治療)やCTガイド下生検など、手術と比べると侵襲の低い治療や検査も行っています。
放射線治療部門では、放射線を用いて主に悪性腫瘍の治療を行っています。放射線治療は現在の癌治療において、手術や化学療法と並んで重要な役割を果たしています。当院では根治治療はもちろんのこと、症状の軽減などを目的とした緩和照射も行っています。

スタッフ紹介

西村 元喜(にしむら もとき)

役職 放射線科部長
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(平成17年)
専門 画像診断、核医学
資格 医学博士
京都府立医科大学 客員講師
日本医学放射線学会 放射線診断専門医・指導医
日本核医学会認定 核医学専門医・PET核医学認定医・評議員
日本小児がん研究グループ 画像診断委員会 委員
臨床研修指導医

松浦 永明(まつうら ながあき)

役職 放射線科部長
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(平成18年)
専門 各種画像診断
資格 日本専門医機構認定 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
放射線診断指導医

安村 俊宣(やすむら としのり)

役職 放射線科医員
卒業大学・卒年 京都府立医科大学(平成29年)
専門 画像診断
資格 日本専門医機構認定 放射線科専門医

医療技術部門

64列MDCT、フラットパネル搭載血管撮影装置、乳房撮影装置、1.5テスラおよび3.0テスラMRI、核医学装置などを配備しています。

診療放射線技師20名(常勤19名、非常勤1名)で構成しています。(2023年4月1日現在)

取得資格

第1種放射線取扱主任者 5名
核医学専門技師 1名
検診マンモグラフィ管理認定
検診マンモグラフィ撮影認定
4名
X線CT認定技師 2名
磁気共鳴(MRI)専門技術者 2名
IVR専門診療放射線技師 1名
救急撮影認定技師 1名
放射線管理士 3名
放射線機器管理士 3名
医療画像情報精度管理士 1名
臨床実習指導教員 4名
日本DMAT業務調整員 1名

医療設備

X線CT(64列MDCT)装置 1台
MR装置(3.0テスラ) 1台
MR装置(1.5テスラ) 1台
SPECT装置 1台
心血管撮影装置 1台
多目的血管撮影装置 1台
X線T V撮影装置 4台
泌尿器系撮影装置  1台
乳房撮影装置(デジタル) 1台
骨密度測定装置   1台
一般撮影装置  7台
移動型外科用X線TV(Cアーム装置) 3台
ポータブル撮影装置   3台
フラットパネルシステム 5台
長尺用フラットパネルシステム 1台
結石破砕装置  1台
放射線治療装置(リニアック) 1台
放射線治療計画用CT装置 1台

主な撮影装置の紹介

一般撮影装置

一般撮影装置は、日常の診断に利用され、短時間で検査が行える最も使用頻度の高い装置です。当院ではFPD(Flat panel detector:平面型検出器)システムが稼働しており、胸部、腹部、骨格系の撮影に使用しています。FPDは撮影から数秒で画像表示されるため、検査の流れがスムーズになり検査時間を短縮できます。また従来のシステムに比べて効率よくX線を検出できるため被ばく線量を抑えることができます。

乳房撮影装置

X線を使用して乳房の病気を見つけるための装置です。この装置により行われる検査をマンモグラフィと呼び、乳がんの早期発見に必要な検査の一つです。マンモグラフィ検査では、撮影にあたり乳房の圧迫が必要です。乳房を圧迫することにより、乳房内の病変が見つけやすくなります。また乳房の厚みが薄くなることで被ばく線量の低減につながります。

骨密度装置

透過度が異なる高低二種類のエネルギーを持つX線を利用したDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた装置です。骨粗鬆症が原因で骨折しやすくなる腰椎や大腿骨頸部などの骨密度が、少ないX線で測定できます。

X線テレビ装置

X線テレビ装置は、体内をX線で透視して観察しながら目的部位の撮影を行う装置です。FPDを搭載した装置をはじめ、4台が稼働しており、胃透視、注腸及び大腸ファイバーなどの内視鏡検査をはじめ、さまざまな検査や治療を行っています。

血管撮影装置

鼠径部(足の付根)や腕などの血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を注入していろいろな部位の血管の状態をいろいろな方向から連続的に撮影する装置です。 FPDを搭載した汎用型血管撮影装置と心血管撮影装置が稼働しており、撮影と治療を行っています。

CT装置

CTとは、コンピュータ処理断層撮影(Computed Tomography)の略です。
CT撮影装置の中心にあるトンネル状の穴の中を体が移動して、体内を通過してきたX線データをコンピュータで解析することで断層像(輪切り像)が得られます。 64列マルチスライスCT(多列検出器)が稼働しており、短時間で収集した多くの情報から、いろいろな方向の断面像や立体像の作成ができる優れた性能を持っています。

MRI装置

MRIとは、磁気共鳴画像診断(Magnetic Resonance Imaging)の略です。
MRI装置の中心にある磁場の発生しているトンネル状の穴の中で、体の中の水素原子を強い磁力と電波を用いて信号化して、コンピュータで解析することで多方向の断層像が得られます。最大の特徴は、X線を使用しないため被ばくがないことであり、造影剤を使用することなく血管などを描出することができます。

SPECT装置

核医学検査とはRI(ラジオアイソトープ:放射性同位元素)検査薬と呼ばれる微量な放射線を放出するお薬を体内に投与(主に静脈注射)し、特定の臓器や組織などに集まる様子をガンマカメラと呼ばれる装置で画像化する検査です。この検査はCTやMRI検査では見ることができない臓器や組織の機能および代謝の状態を評価して、病気の診断、病気や予後の確認、治療効果の判定に用いられます。

放射線治療装置(リニアック)

当院は南丹医療圏で唯一放射線治療施設を有しており、様々ながんに対する治療を集学的治療の一環として放射線治療を提供しています。
放射線治療とは、がんの病変に対し高精度に放射線を照射し、がんの根治治療や緩和治療を行うがん治療の一種です。放射線治療時には痛みを感じることはなく、体への負担は比較的少ない治療であり、高齢な方に対しても安全な治療が提供可能です。また手術や薬物療法と組み合わせた治療法も確立されており、がん治療を行う上で欠かせない治療モダリティとなっています。
当院における放射線治療による根治治療の対象は、肺・乳房・前立腺・頭頚部などを中心に多岐に渡ります。その他にも、脳転移や骨転移などにより生じた不快な症状を少しでも和らげるため、放射線治療による緩和治療も提供しています。

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