糖尿病患者さんの災害への備え(お薬編)

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当院では毎月第火曜日に糖尿病教室を開催していましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、3月以降教室を中止しています。そこで、糖尿病教室が再開できるまでの間、糖尿病に関する情報を内容をホームページに掲載することといたしました。糖尿病委員会スタッフを中心に皆様に少しでもお役に立てるような情報をご提供できればと思います

糖尿病患者さんの災害への備え(お薬編)

薬剤部 青木有希

台風や津波、地震や異常気象などにより、災害が発生するとその影響は人命や社会生活に大きな影響を及ぼします。地域全体が大きな災害にあうと、病院や診療所などの医療機関や薬局も大きな影響を受けて、充分な医療の提供が出来なくなることも想定されます。そのため日頃から準備をしておくことが大切となります。

日常生活の中での備え

災害時の対処法を日ごろから主治医と話し合っておきましょう。

災害のあとは、かかりつけの医療機関で診察が継続出来ない場合も考えられます。そういった場合でも適切な対処ができるよう、かかりつけ医と治療薬の予備や糖尿病食の蓄えなどについて日頃から相談しておきましょう。

バランスの良い食事

最低限持ち出すべきものを1ヶ所にまとめておきましょう。

糖尿病の治療薬や血糖測定器などの医薬品もすぐに持ち出せるように、1ヵ所にまとめておきましょう。 医薬品は食料品と同じように古いものから使用し、新しいものを持ち出せるよう、日頃から入れ替えておきましょう。

医薬品・糖尿病関連の災害時持出リスト

  • インスリン自己注射セット 2週間分(インスリン製剤、注射針、消毒用アルコール綿など)
  • 経口薬 2週間分
  • 自己血糖測定器(センサー、穿刺器具、消毒用アルコール綿など2週間分)
  • 保険証(コピーでも可)
  • お薬手帳または薬局でもらう薬の説明書き(コピーでも可)
  • 糖尿病連携手帳
  1. 必要量は目安ですので、ご自身に必要な量はかかりつけ医と相談してください。
  2. お薬手帳や薬の説明書きは常に最新のものを用意しましょう。
  3. インスリンは、開封前には冷蔵庫内に2〜8℃で保管し、開封後は使い切るまでの期間程度なら常温(室温)で問題ありません。ただ、30℃を越えないように注意しましょう。開封した注射器は冷蔵庫に出し入れすると結露してダイヤルが故障することがあるので常温(室温)で保存します。

実際に災害が起こったら

食事と水分はしっかりと摂りましょう。避難所で供給される食事は炭水化物が多くなりますので、普段から食事量の目安を覚えておくことが重要です。 また、治療は中断しないようにしましょう。食事が摂れない時も中断してはいけないくすりがあり、日頃から調節の目安を知っておくことが重要になります。

まとめ

  1. 災害に備えて、普段から主治医と対策について話し合っておきましょう。
  2. 最低限持ち出すべきものを1ヶ所にまとめておき、定期的に中身を最新のものに交換していつでも使用できる状態にしておきましょう。
  3. 非常時の食事量に対するくすりの調節の目安を知っておきましょう。

地域での災害対策が強化されてきていますが、普段から自分で自分の身を守る準備をしておくことが大切になります。災害などの緊急時に必要になる医薬品などを準備しておくことは、自分自身を守ったり、災害時の不安を軽減し、パニックにならないための心の準備にもつながります。

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