認定看護師の取り組み
皮膚・排泄ケア認定看護師


皮膚・排泄ケア認定看護師とは、その言葉の通り、皮膚と排泄に関することすべてに関与しています。皮膚は全身を覆っている臓器であり、皮膚のバリア機能が保持されていることは重要です。特に皮膚・排泄ケア認定看護師は、スキンケアを非常に重要に考えています。皮膚をいかに守ることができるかということが、全身管理につながっていく重要なことなのです。この考えをもとに、これからは、失禁ケアやフットケアにもケア介入し、多職種連携の充実をはかり病棟看護師とともにより質の高い看護をめざしていきたいと考えています。 また、地域中核病院として、地域連携の充実をはかり、求められる病院として頑張っていきたいと考えています。


褥瘡(床ずれ)
寝たきりだからできてしまっても仕方ないよとあきらめないでください。予防的ケアとしてスキンケアを含め、いろんな方法があります。患者さん、ご家族を含めてケア方法を一緒に考えていきたいと思っています。
排泄ケア
できれば、最後まで自分自身でと考えられることではないでしょうか。その気持ちを大切にかかわっていきたいと考えています。
ストーマケア(人工肛門・人工膀胱・腎瘻)
手術によって、今までの排泄経路が代わってしまうことがあります。どうしてケアしていけばいいのだろう、日常生活はどうなるのだろうなどいろんな悩みを抱えておられる方がいらっしゃると思います。また、他院で手術された方や随分前に手術された方、どんなささいなことでもいいです。ストーマ外来という窓口があります。気軽に声をかけていただければと思っています。
-
褥瘡回診
皮膚科医師や外科医師、病棟看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師とともに週1回病棟回診をしています。
-
足回診
循環器内科医師、病棟看護師、管理栄養士とともに月2回病棟回診をしています。
-
ストーマ外来
毎月第1・3火曜日 午後1時~5時まで予約制で行っています。
(事前に連絡いただければ上記時間外でも可能です)
ICN(感染管理認定看護師)/ICT(感染対策チーム)



感染管理認定看護師は、病院を訪れる患者さんやご家族、医療スタッフ、そして地域の皆さんを感染症から守るために活動しています。安全で安心できる医療を提供するため、院内では感染対策チームが活動し、感染予防の取り組みを進めています。これまで新型コロナウイルス感染症の流行を経験し、院内だけでなく、地域全体での感染予防がとても大切だと改めて感じました。一人ひとりが正しい知識を持ち、日常生活の中で予防を心がけることで、感染症の広がりを防ぐことができます。最近は海外旅行者の増加などにより、さまざまな感染症が話題にのぼることも増えてきました。今後も地域の皆さんとともに、感染予防に役立つ情報を共有し、安心して暮らせる環境づくりを支えていきたいと考えています。ぜひ一緒に感染対策を進めていきましょう。
緩和ケア認定看護師



緩和ケア認定看護師は、がんなどの病による痛みやつらい症状を和らげ、患者さんやご家族が安心して過ごせるよう支援する看護師です。身体の苦痛だけでなく、心の不安や悩みにも寄り添い、一人ひとりに合ったケアを提供することで、生活の質(QOL)の向上を目指しています。現在は緩和ケアチームの一員として、主治医や病棟看護師と連携しながら、患者さんやご家族が抱える苦しみに向き合い、少しでも和らげることで、その人らしく穏やかに過ごせるよう努めています。また、医師・薬剤師・臨床心理師などと協力し、緩和ケアラウンドを行っています。これからも人との繋がりを大切にし、患者さんとご家族が希望をもって生きられるようお手伝いをしていきます。どうぞよろしくお願いします。
手術看護特定認定看護師



手術は、患者さんとご家族の人生において、大きなイベントの一つと考えています。手術に対して、少しでも患者さんとご家族が「安心」して手術を受けられるような関わりを大切にしています。そのため、手術の前から身体的、精神的、社会的側面なサポートをし、安全で科学的根拠のある手術看護を実践するようにしています。また、日々高度化する手術医療に対応できるよう、自己研鑽を行い、より質の高い手術看護を提供させていただきます。一方で自身の実践は、手術看護だけでなく、看護師の特定行為として術中麻酔管理にも携わっています。麻酔管理を通して、手術体験がより安全で安楽なものとなるように努めています。今後は、チーム全体として高水準な手術看護が提供できるように、人材育成に尽力し、他職種・他部門との連携強化を図り、より一層の手術看護の充実を目指していきます。
がん化学療法看護認定看護師



がん化学療法を受ける患者さんやそのご家族の方に、十分な知識や技術を持って看護をさせていただきたいという思いから、がん化学療法看護認定看護師を目指しました。がん化学療法は、手術療法、放射線療法とともに、がん治療において重要な治療です。がんに対する薬物療法は、「治癒・延命効果・症状緩和・QOL(生活の質向上)」を目的に行われます。治療には様々な副作用が起こる可能性があります。少しでも苦痛が軽減し、その人らしく生活できるように、患者さんやご家族と一緒に考え、支援していきたいと思っています。
今後もがん化学療法看護認定看護師として、確実・安全・安楽にがん化学療法を受けていただけるように、努めてまいります。主に通院治療室で勤務していますが、病棟や各科外来や他部門とも連携をとりながらよりよい看護の提供を行い、チーム医療に取り組んでいきたいと考えています。困りごとや相談ごとがあるとき、なんとなく話をしたいときなど気軽に声をかけていただけると嬉しいです。
認知症看護特定認定看護師



認知症を患う高齢の方は、現状を理解することが難しいことも多く、入院によって不安を抱え混乱されることがあります。認知症の各期に応じた療養環境の調整、ケア体制の構築、認知症の行動・心理症状の予防やせん妄など、認知症看護全般にわたって質の高い看護を実践することを目的として活動しています。また、特定看護師として、せん妄の発症予防と適切な対応に取り組んでいます。患者さんが安心して治療を受けられるよう、医療スタッフへの指導を行い、せん妄のリスク管理を徹底しています。さらに、せん妄発症時には、症状の進行を抑え、患者さんの安全を確保するために、抗精神病薬の適切な投与を実施しています。医師や看護師をはじめとする多職種と連携し、患者さん一人ひとりの状況を考慮しながら、適切な投薬とケアを提供しています。
当院には、認知症ケア・せん妄サポートチームがあり、チームの一員として病棟ラウンドをおこない多職種で協働し支援しています。地域のみなさんにとって、認知症看護で困ったときにはいつでも頼りにできる存在になれたら嬉しく思います
当院ではその他の様々な資格を有した看護師が活躍しています。


病気やケガが治るためには多くのエネルギ一を消費します。栄養が足りていなければ、どんな治療も十分な効果が発揮できず、病気やケガが治りにくい状態になります。そして治りにくくなるだけでなく、手術などの治療を受けることができなかったり、合併症が発生しやすくなります。一般的に入院患者さんの約40%が栄養状態不良にあるといわれており、栄養療法と治療は切り離せない関係にあります。
NSTとは、Nutrition Support Teamの頭文字をとった略語で、「栄養サポ一トチーム」と訳されます。私たちは医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・言語聴覚士・歯科衛生士など、多くの専門スタッフがチームとなり栄養療法のサポ一トに取り組んでいます。主治医からの依頼を元に病棟回診を行い、各職種がそれぞれ意見を出し合い主治医へ提案していきます。病棟回診の時には、ベッドサイドにお邪魔しますが、よろしくお願いします。
特定看護師による特定行為について
当院では令和3年6月より専門的な知識と技術が必要とされる特定行為(診療の補助)を、研修を受けた看護師(特定看護師)が医師の指示を受け、あらかじめ定められた手順書に従い行っております。
特定行為とは
特定行為は、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38の行為です。
具体的な内容はこちら(厚生労働省サイト)よりご確認ください。