そけいヘルニア

そけいヘルニア(脱腸)とは、本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、そけい部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。そけいヘルニアは乳幼児から高齢者まで幅広く起こりうる病気です。乳幼児の場合は先天的な要因がほとんどですが、成人の場合は運動不足も含め身体の組織が弱くなることが要因です。
症状は立った時やおなかに力をいれたときに、足のつけ根のところに柔らかいふくらみが出てきます。人によっては痛みが出てくることもあります。 また嵌頓という状態になると、脱腸した部分が筋肉でしめつけられ戻らなくなった状態になってしまいます。腸が嵌頓を起こすと、腸の中を食べ物が流れていかなくなってしまい腸閉塞を起こします。 また、しめつけられた腸に血液が流れなくなり、腸の組織が死んでしまい(壊死)、命に関わる場合もあります。救命のために緊急手術となることが多いです。

手術治療について

最近の治療の主流は人工膜を使用する方法で当院では足の付け根の所を4~6cmほど切開して前方から補強をするメッシュプラグ法か、おへそのところを小さく切開し、内側から補強する腹腔鏡下ヘルニア根治術で個々の患者さまの症状に応じた方法で治療しております。 当院では多くの症例で腹腔鏡下手術を選択しておりますが、主治医にご相談ください。

                 
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